桜が咲き乱れ、入学式や卒業式などのお子様方にとって、大きな節目になる時期になりました。
そんな大事なシーズンですが、晴れ晴れしいシーズンとは裏腹に花粉の飛び交う季節でもあります。
花粉が大量に降り注がれれば大事なお車の洗車も一層大変になってきますよね。
特に花粉は放置しておくとペクチンというタンパク質を放出し、車の塗装にダメージを与えてしまい、取り返しにつかない事にもなりかねません。
そんな花粉が降り注ぐ時期にも大活躍してくれるのが、コーティングです。
コーティング剤は、数千という単位で商品が存在すると言われています。
そんなカーコーティングも種類別に分類することができます。
このページでは、どのような種類があり、それぞれどんな特徴があるのか、ご紹介してみたいと思います。
自分にはどんなコーティングが合うのか、迷っている方は、参考にしてみて下さい!
カーコーティングの5つの種類
近年ではスマートフォンであったり、パソコンの画面など、色々な用途でガラスコーティングを施工することが増えました。
現在、この世の中にはいろいろなカーコーティングが存在していて、ガラスコーティングはその中の一つということになります。
- 油脂系コーティング(ワックス)
- 樹脂系コーティング(ポリマー)
- ガラス系コーティング
- ガラスコーティング
- セラミックコーティング
現在のカーコーティングは、上記の5種類に分類できます。
それぞれの素材の違いや、メリットデメリットが存在していますので、一つ一つ細かく解説していきます。
当社の独断と偏見でレーダーチャートも用意してあります。
分類された種類の中にも様々な特徴があるものがあるので、あくまでも「参考」として考えて下さいね!
油脂系コーティング(ワックス)
油脂系コーティングとは、簡単に言ってしまえばカーワックスです。
主な成分は蝋とシリコーンを使用しています。
古くから使われているコーティングとも言うことができます。
効果持続は環境によって大きく変わりますが、固形で約2カ月、半練りタイプで1カ月、スプレータイプではおよそ2週間程が目安となっています。
メリット
- 撥水性に優れている
- 光沢が出せる
- 比較的安価で、施工がしやすい
- DIYに優れている
デメリット
- 雨ですぐに落ちてしまう
- 落ちたワックスがガラス部分にかかるとギラギラしてしまい、視界が悪くなる
- 塗装を痛めやすい
- 紫外線により劣化する
- 耐熱性が低い
- 放置していると油性が原因による水垢ができるので屋外駐車に向かない
ワックスの歴史は古く、ワックスならではの光沢が得られる、ということもあり、根強いワックスファンが存在します。
価格はお手頃で、光沢が優れているが、耐久性が無いという特徴です。
また、固形ワックスでは、拭き取りの際、しっかり拭き取らないと、部分的にムラになったりすることもあります。
樹脂系コーティング
こちらはいわゆるフッ素コーティングと呼ばれるものや、樹脂系ポリマーコーティングと呼ばれるものです。
主な成分はフッ素やシリコン、チタンなどが使用されていて量販店でも数多くのコーティング剤が売られており、洗車時のついでにでも簡単に施工できるようなお手軽なコーティングも良く販売されています。
効果持続は環境によって大きく変わりますが、専門店で施工した場合、半年から1年程が目安です。
メリット
- 撥水性が非常に優れている
- 撥油性が優れている
- 防汚性が優れている
- 塗装面のツヤを出せる
- 潤滑性があり、
- 施工がコーティングの中では比較的簡単
- 比較的安価なので手に入りやすい
- 再施工が簡単にできる
デメリット
- ガラスコーティングと比べると傷を防ぐ効果は期待できない
- ガラスコーティングと比べて効果持続が短い
- こまめなメンテナンスが必要
樹脂系コーティングは、ワックスの次に歴史のあるコーティングと言えます。
光沢はワックスには劣るものの、施工のし易さとお手軽な価格、が最大の特徴でしょうか。
ガラス系コーティング
ガラス系コーティングはよくガラスコーティングと間違えられるコーティング剤です。
主な成分としてはシリコーンポリマーと呼ばれる樹脂ですが、樹脂成分の中にガラス成分であるケイ素が含まれている物をガラス系コーティングと呼んでいて、ガラスコーティングとの違いは樹脂が多く含まれているので、ガラス膜にはならないことが大きな違いと言えます。
効果持続はコーティング剤に含まれているガラスの含有量などや、環境によって大きく変わりますが、専門店で施工してもらった場合は半年から長くても1年が目安です。
メリット
- 撥水性に優れている
- 防汚性に優れている
- 油脂性に比べて自然な光沢を出せる
- 固形ワックスよりも効果時間が長いものが多い
- 再施工が簡単にできる
デメリット
- 簡易的なものであればある程落ちるのも早い
- 耐熱性に弱く、太陽光の熱で剝がれやすい
- ガラスコーティングと比べると傷を防ぐ効果は期待できない
- ガラスコーティングに比べて効果持続が短い
- こまめなメンテナンスが必要
ポリマーに似た性能で、施工のし易さは一番と言えます。
中には洗車後に濡れた状態で塗り込めるような商品もありますね。
ガラスコーティング
ディーラーなどでもおすすめされる、一番ポピュラーともいえるのがこちらのガラスコーティングです。
主な成分は二酸化ケイ素で、ガラスの成分と同じもので出来ているので、完全にガラス膜を作って硬化するものを「ガラスコーティング」と呼びます。
よくガラス系コーティングもこのガラスコーティングと勘違いされがちですが、一つの見分けるポイントとしてはガラスコーティングは密封していなければ硬化してしまうので、ビンに入っているという特徴があります。
つまり、量販店などで売られているようなプラスチックの容器に入っている様なスプレータイプの物でガラスという言葉を使われている場合は、ガラス系コーティングであることがわかります。
効果持続は環境によって大きく変わりますが、平均して3~5年ほど持続する商品がほとんどです。
メリット
- 非常に撥水性に優れている
- 親水性の高いコーティングもあるので、愛車のカラーによって選び分けることができる
- 耐熱性に優れている
- 非常に防汚性に優れている
- 非常に耐久性に優れていて、効果持続が長い
- 塗装面のツヤを出せる
- 膜が固いので、小さな傷から塗装面を守ってくれる
- 紫外線による塗装の劣化を最小限に抑えることができる
デメリット
- 価格が高い
- 完全硬化するまでは濡らしたり小さな塵などが混入しないようなスペースが必要
- 施工する際、塗りムラができやすい
- 施工する前に洗車や研磨をして傷や汚れを落とす作業が必要
ガラスコーティングは、何と言っても耐久性と光沢です。
ただ、これもコーティング剤次第で大きな差があり、中には残念ながら光沢が得られないものもあります。
施工が難しいため、専門店に施工を依頼する、というのが一般的です。
DIYに自信のある方は、ぜひチャレンジしてみて下さい!
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セラミックコーティング
セラミックと聞くと一般的にはフライパンなどが頭に浮かぶと思いますが、2014年頃にセラミックコーティングが車用で実用化されはじめています。
ではフライパンに使われているものと同じかどうかと言われると、実は違います。
主な成分は実はガラスコーティングと一緒で二酸化ケイ素です。
ガラス成分のなかにセラミック成分が入っているものをセラミックコーティングと呼んでいます。
いわば、ガラスコーティングのなかの商品名といっても過言ではないでしょう。
セラミック以外にも、ダイヤモンドを配合したダイヤモンドコーティングや、ゴムを配合したり、と様々なものがガラスコーティングに配合されています。
まとめ
ここまで色々なコーティングの種類を解説してきました。
それぞれのコーティングに特徴があり、一長一短とも言えますね。
これを読んでいるあなたは、きっとコーティングの種類に悩んでいると思います。
もし何が良いのか迷ったら、まずはプロに相談してみるのも一つの方法ですよ。
ちなみに、例えば毎週洗車をされる方であれば、月に4回程度洗車する計算になり、年間で洗車する回数として4回×12で48回という事になります。
何もコーティングを施工していないと、どうしても洗車に時間がかかってしまうため、一回の洗車で約3時間かかるとします。
48回×3時間で年間約144時間かかる計算になります。
もし、ガラスコーティングを施工していると洗車が圧倒的に早くなるため、1時間ほどで済むとします。
そうなると約48時間で済ませることができ、その差はなんと約98時間・・・
かなりの差がありますよね^^;
この差をどう考えるか、ということになりますね。