埼玉県のカーコーティングファクトリー得洗隊です。
「ガラスコーティングをDIYしてみて失敗した」という話を時々耳にします。
そこで、失敗事例も含め、ご紹介してみたいと思います。
このページでは、やり方を細かく解説はしておりません。
注意すべきポイントや、どんな物が必要なのかを解説しています。
このページの内容
ガラスコーティングをDIYする際に注意すること
「ガラスコーティング」とは一言で言っても様々な種類があります。
ここでは、「硬化型のガラスコーティング剤を使用して塗り込んだ場合」、
ということを前提にお話していきます。
以降「ガラスコーティング」と表現しますが、「硬化型のガラスコーティング」と
理解いただければと思います。
その前に余談になりますが、「硬化型のガラスコーティング剤」の説明を簡単に。
硬化型のガラスコーティング剤は、基本的にビンで販売されています。
空気にコーティング剤が触れているとガチガチのガラスになってしまうから、
密閉する必要があり、ビンに保管されています。
なので、もし、ビンの容器を開けたまま放置しておけば、
ビンの中で完全に硬化してしまい、どうにもならなくなります。
では、プラスチック容器にスプレータイプで販売されているものはというと
基本的には、ガラス成分の含油量が少なく、放っておいても硬化しません。
もし、硬化型のガラスコーティング剤がスプレーになっていたら、
一度使用したら、出口で硬化してしまい、その後スプレーできなくなってしまいますよね。。。
余談はここまでにします。
ガラスコーティング剤をDIYするときに特に注意するのは、以下の点です。
- 施工前の下地作りをしっかりする
- 塗り込み方、拭き取り方を事前にしっかり確認する
- 拭き取り後のチェックを忘れない
1 施工前の下地作りをしっかりする
塗り込み前の下地作りが一番の肝になります。
時々耳にしますが、
「ガラスコーティングは、コーティング剤を塗り込めば、艶が出てキレイになるんでしょ」
という勘違いをされてる方がいらっしゃいます。
コーティングを施工しても、下地の塗装面が汚れていたり、
洗車キズなどがあれば、そのままになってしまいます。
前述した通り、ガラスコーティング剤は硬化します。
そのため、もし、ボディに水垢が残っていた場合、
水垢の上でコーティング被膜を形成してしまい、
水垢を落とすことが困難になってしまうのです。。。
そうならないためにもしっかりとした下地を作っておきましょう!
2 塗り込み方、拭き取り方を事前にしっかり確認する
ガラスコーティング剤はメーカーがしていする施工方法があります。
塗り込み方法で一般的なのは、コーティング剤を
塗り込みスポンジに取り、塗り込んでいく、というもの。
中には、水を霧吹きなどで少量吹きかけてから塗り込むというものもあります。
そして、2液性になっていてブレンドしてから塗り込むものなどなど。。。
塗り込み方、一つ取っても様々です。
そして、拭き取り方は、
乾拭きクロスで拭き取るという方法が一般的ですが、
中には水拭きと乾拭きを両方するケースなどもあります。
ほとんどの場合、説明書が付属されていますので、
必ず施工方法を確認してから始めることが重要になります。
施工方法を誤るとムラになって硬化してしまい、
取り除くことが大変になってしまいます!
3 拭き取り後のチェックを忘れない
拭き取り後のチェックは、他のコーティング剤でも重要ですが、
ガラスコーティングは特に重要です。
もし、ムラになっていることに気づかずに硬化してしまった場合、
コーティング被膜を削り落として、再度施工することになってしまうのです。
ほとんどのガラスコーティング剤で使えるチェック方法があります。
それは、「プラダン」というホームセンターで購入できるプラスチック製の
ダンボールです。
このプラダンでも黄色のプラダンがチェックには一番です!
ちなみに、太陽が出ているとき日の当たる場所でチェックという方法もありますが、
見えない部分ができることもあるので、角度を変えて確認する必要があります。
プラダンでチェックすると、車をそのままの状態で、チェックが可能です。
プラダンは90cm×90cmくらいの大きさで用意しましょう。
プラダンを手で持ち、車の塗装面にプラダンを映すだけです。
塗装面にプラダンを映しながら移動していくと、ムラがある場合、
ムラが見えてきます。
特にムラになりやすい箇所は以下のような箇所です。
しっかりとチェックしておきましょう!
- ドアミラーの内側
- ドアノブのカップ部分
- 角パネルの下部
- 前後のバンパーの細かい部分
広い部分ももちろんチェックは必要ですが、
こういった細かい箇所の方がムラになりやすいのです。
DIYするために必要なものは?
ここでは、あくまでDIYということを前提にしてますので、
最低限の内容をご説明していきます。
まず、ガラスコーティングをDIYするために最低限必要な環境は以下の条件です。
- 一戸建てなどで、自身の洗車スペースを確保できる
- 100Vの電源が確保できる
- 水道水を確保できる
以上の3点が最低限の環境です。
続いて、最低限必要な用品や機材です。
- 洗車に必要な用品(カーシャンプーやスポンジ、などなど)
- 鉄粉取り
- 水あか取り
- コンパウンド
- ポリッシャー
- ブロワー
- ガラスコーティング剤
以上のようなものがあります。
いかがですか?
必要な環境や機材は揃ってますか??
ガラスコーティング施工の大まかな流れ
詳細のやり方は、機会をみてご案内させていただきますが、
DIYを前提とした大まかな流れは以下のような流れとなります。
- 洗車をし、隅々まで汚れを落とす
- 水あか取りで、水あかを取り除く
- 鉄粉取りで鉄粉を除去する
- ポリッシャーを使用して、コンパウンドで小傷を除去する
- 再度洗車して、コンパウンドの油分を除去する
- ブロワーで隅々に入り込んだ水分を除去する
- ガラスコーティングを施工
- 最終チェック
かなり大雑把な流れではありますが、
こんな流れでコーティングを施工していきます。
DIYの失敗事例と自分でできる対処法
これまでの説明でも少しご紹介していますが、
こんな内容で失敗しています。
- ムラになっていることに気づかず、数日後に気づいたが、硬化してしまい、どうにもならない
- 鉄粉を除去するのを忘れて、見た目はキレイになのに、触るとザラザラしている
- 水あかが残っている部分があり、被膜が硬化してしまい、取れなくなってしまった
- コーティング剤を拭き取るタイミングを失敗して、拭き取れずにムラだらけになってしまった
- ポリッシャーでキズを増やしてしまった
これまで、こんな失敗例をお客様から耳にしたことがあります。
そんな失敗を復元できるのはプロショップということになってしまうのですが、
ご自身で試していただきたいことがあります。
上記の失敗例の内、ポリッシャーのキズ以外は全て、
ガラスコーティングの被膜を取り除くことができれば全て解決できるはずです。
ガラスコーティングが完全に硬化する前であれば、
アルコールで取り除くことが可能です。
では、アルコールが含まれているものはというと、
窓ガラスのクリーナーには一般的にアルコール分が含まれているため、
こういったものを用意しておくのが一番お手軽です。
もしくは、アルコール除菌のウェットティッシュも有効です。
ガラスコーティング剤は完全に硬化するまでに数日かかるものがほとんどです。
それまでの間はアルコールで除去可能なので、
万が一ムラがあっても安心ですね^^
そして、ポリッシャーでついてしまったキズですが、
これは程度によります。
もし、ポリッシャーと同じ円を描くような傷の場合、
砂利などの異物が絡んだ状態で研磨してしまっている可能性があります。
コンパウンドをつけるバフの面がキレイになっているか確認しましょう!
もし、ガリっと削ってしまった場合には、、、
残念ながら、板金修理を依頼しましょう。。。
簡単ではありますが、ガラスコーティングはDIYできるのか、
注意点や失敗事例などをご説明してきました。
いかがでしょうか?
DIYできる!と思った方はぜひ、チャレンジしてみましょう!
もし、不安だなぁ、と思った方は、プロショップに相談することをおススメいたします^^